何度か利用してきて、これまで大きなハズレを引いたことはなかった。
基本的にいつもは指名をしていたし、「この人なら安心」という感覚があったから、毎回それなりに満足して終わっていたと思う。だからこそ、ちょっと気が緩んでいたのかもしれない。
その日は、なんとなくタイミングが合わなくて指名できる人がいなかった。どうしてもその日に利用したくて、初めて“フリー”で予約を入れた。
「お店側が選ぶなら、極端に変な人は来ないでしょ」
そんな軽い気持ちだった。
当日来た人は、見た目は正直かなり普通。写真のような事前情報もないから比較のしようもないけど、第一印象としては“可もなく不可もなく”。ただ、最初の挨拶の時点で少し違和感があった。どこか慣れていないというか、ぎこちなさが目立つ。
部屋に入って会話を始めて、その違和感はすぐに確信に変わった。
とにかく会話が噛み合わない。
こちらが話を振っても、返ってくるのはズレた答えだったり、変に間が空いたりする。気まずさを感じてフォローすると、今度は急にテンプレみたいな褒め言葉を挟んできて、余計に不自然になる。
「あ、これ新人さんなのかな」と途中で気づいたけど、正直それならそうと分かる形にしてほしかったと思った。
さらにきつかったのは、距離感の取り方だった。急に踏み込んでくると思ったら、次の瞬間には妙に引いたりして、一貫性がない。こちらがどう反応すればいいのか分からなくて、終始気を使いっぱなしだった。
これまで指名していた人たちは、そういう“空気の読み方”が自然で、居心地の良さを作るのが上手かったんだと、そのとき初めて実感した。
時間が経つにつれて、「失敗したな」という気持ちがどんどん強くなっていったけど、途中でどうこうできるわけでもない。とりあえずその場をやり過ごすことに集中していた。
そして一番印象に残っているのは、終わり際のあっさりした感じだった。
これまでの人たちは、最後まで丁寧に空気を作ってくれていたけど、その日は本当に業務的に「ありがとうございました」で終了。余韻も何もなく、ただ時間が終わっただけ、という感じ。
ドアが閉まった瞬間に、ため息が出た。
何度も利用していると、勝手に「このサービスはこういうものだ」っていう基準ができてしまう。でもそれは、たまたま当たりを引き続けていただけで、フリーだとこんなに差があるんだなと痛感した。
それ以来、どれだけタイミングが合わなくても、フリーで入ることはなくなった。安心感って、やっぱりお金を払ってでも自分で選ぶものなんだと思う。
そしていつものリピピは神ぴだと気づかせれてさらなる沼へ入っていくのだった(笑)
もちろんお口直しの即予約で(笑)

